Angenieux 25mm F0.95 Arriflex 35mm
eBayは、ほぼ毎日見ているが、最近、とてもレアなレンズを見かけた。1つめは、アンジェニューの25mm F0.95。なんだそんなのちっとも珍しくないよ。って言われそうだけれど、このレンズ、アリ(Arri)の35mmフィルム用のレンズ。前に同じアンジェニューの50mm F0.95が7,000ドルを超えていたのを見かけたことがあるが、このレンズは、5,350ドルで落札された。2,000ドル台だったら、入札しようと思っていたが、早々に3,000ドルを突破したので、入札を断念。
これだけ上がってしまえば諦めもつく。
最近、アメリカは、景気が回復したのか、総じて落札価格が上げってきている。eBayは高いので、あまり入札しないが、他では見かけないレンズが、出品されることもあり、そういうときはあまり高くなりすぎないようだったら、入札することもある。下の写真がそのレンズ。
アリフレックス用のレンズは、どのメーカーも焦点距離に関係なく、T2(F値だと1.7~1.9くらい)くらいで統一されている場合が多い。したがって、この明るさを達成することが難しい、広角や望遠レンズが高価になる。
アリ用ノレンズで、これだけ明るいレンズは今まで見たことがない。
ソニーのNEX用のマウントアダプターもそのうち出てくるだろうから、35mm用のアリレンズの利用価値が高まる。特にマイクロフォーサーズにCマウントの広角レンズをつけるとほぼ間違いなく、周囲がケラレてしまう。これにフラストレーションを感じた人も多いと思う。
ソニーのNEXの登場によって、ようやく広角のシネレンズでケラレることなく撮影できるようになるのも、あと少しか。そうなると特にアリ用の広角レンズは高騰するは必至だ。
Dallmeyer Super Six Anastigmat Lens 4inch F1.9
2本目のレンズは、ダルメイヤーのスーパーシックス。このレンズは、レアではあるが、超が付くほどではなく、たまに見かけるのだが、4インチのライカスクリューマウントのものは見たことがない。スパーシックスシリーズもすべてF1.9で統一されていて、その中で最も長い焦点距離である、100mmはかなりレアものである。
このレンズの落札価格は、なんと8,460ポンド。いくら円高になったとはいえ、このときのレートが140円くらいだったので、1,184,400円と軽く、100万円オーバー。2、3年前だったら160万以上だ。
eBayはずっと見ているが、私の知る限り、少なくとも、過去1年間の最高落札価格ではなかったかと思う。