白川郷は庄川の両岸に広がっているが、合掌造りの家屋は、庄川の左岸に通る国道156号線の東側(山側)に多く、国道沿いにはおみやげ屋さんやお食事処、喫茶店などがが軒を連ねている。南北に走る国道を歩くと10分くらいで集落を通り抜けてしまうくらいの長さなのであちこち散策しても、2、3時間あればゆっくり見て回ることができる。
お勧めの散策コースは国道から山側に入ったところで、このあたりの方が人が少なくて作られた感のある国道沿いよりも情緒があってよいかもしれない。
散策しながら、キノプティックTEGEA とZeiss Tevidon(ツァイス テヴィドン)で集落を散策しながら撮影してみた。
Kinoptik Tegea 9.8mm F1.8 絞りF5.6
大きな切り株を前景にして民家を撮ってみた。バックを大きくぼかすのもよいが広角で撮るとバックもちゃんと写ってあたりの状況が分かるのでよいかもしれない。
マイクロフォーサーズを使っているとと分かってもらえると思うが、ハイライトが白トビしてしまうことがよくある。とくに逆光で空が入るとほぼ間違いなく白トビする。フォーサーズの小さなセンサーだと仕方がないものだと諦めていたなどが、このレンズはハイライトがよく粘ってくれる。それになのにシャドーも締まってくれる。本当に素晴らしい性能だ。
Kinoptik Tegea 9.8mm F1.8 絞りF5.6~8くらい
国道から山側に少し入ったところは、観光客も少なくて撮影がしやすい。
このような水路がある風景は広角で撮るにはもってこいシチュエーションだ。パースが効いて奥行きが出る。
国道が水路の下流のほうにあって、観光客が見えるが広角だと小さくなって目立たないのもいい。
Zeiss Tevidon 25mm F1.4 絞り不明 早朝の国道で撮影。
Zeiss Tevidon 25mm F1.4 絞り開放 F1.4
曇天だが開放でも発色はよいようだ。ボケ量は少なめ。軽い円周ボケが見られる。
開放だとイメージサークルも広くほとんどケラレないようだ。
Zeiss Tevidon 25mm F1.4 絞り開放 F1.4
このレンズのボケ具合は、個性があるように思える。グルグルボケは少しでるがグルグルレンズというほどでるわけでもなく、アンジェニューの25mm F1.4のようにリングボケっぽくになるわけでもない。ブレたようなボケとでも言えばよいのだろうか?少し滲んでブレるという感じだ。動きのある写真が撮れる。ピンが来ているところは結構シャープでコントラストも良好でメリハリがついた描写をする。
面白い連レンズだが、このテヴィドンそのままだとレンズ後部の径が太すぎてマウントアダプターにねじ込めないのでご注意を。僕が手に入れたこのレンズ、レンズの状態はそこそこ良かったが外観は汚く、ヘリコイドもガタついていたので、自分で削ってねじ込めるようにした。そのため、削ったところはがたがたで汚いがまぁ使えないよりいいか。
そんな理由が合ってか、国内で売られていることはほとんどない。ヤフオクでも僕が知るかぎりは出品されたことがないと思う。
最近新しいモデルの状態の良いテヴィドンを入手したので、猫ジャージさんからお預かりしている、DallMeyerとSon Berthiotと一緒にマウント改造に出しました。