千枚田からの帰り、砂浜を車で走行できることで有名ななぎざドライブウェイのある千里浜に立ち寄った。実際に車を止めたのはこのドライブウェイがあるところよりも南の能登有料道路の高松ICをおりたところ。このあたりは観光客はもほとんどいないので撮影するにはもってこいのポイント。
この遠浅の広い砂浜の夕焼けを“TEGEA”で撮りたくて立ち寄った。Kinoptik Tegea 9.8mm F1.8
車から降りると2月の風はまだ冷たく、震えるくらい寒い。まだ日没までには時間があったので、広大な砂浜を“TEGEA”で撮影してみた。
Panasonic Lumix DMC GH1 Kinoptik Tegea 絞りT8ガラスの瓶が砂浜に漂着していた。どれくらいのあいだ漂流していたのだろうか?割れたところは削られて角が丸くなっていた。誰もいない2月の海に、漂着した瓶は、それでもしっかりとそこに留まっている。なにかを訴えかけるように・・・。こうして捨てられたゴミは人の手で取り除かないかぎりずっとこうして留まっているのだ。
この瓶をクローズアップで撮影してみた。日はすでに傾いていたので砂の波紋が強調され、それが広角レンズの強力なパースペクティブとともに、より鮮明に写しだすことができた。
ずっと以前、まだ旅行パンフの制作をしていた頃、砂浜に貝殻やスニーカーを置いてそれを望遠でと写したショットをイメージとしてよく使っていたが、広角レンズで同じような撮り方をするとまた違った効果が出て面白い。望遠で撮るとほんの一部にピントがあって他が大きくボケるので、バックがごちゃついていてもすっきりと見せてくれるが、広角で撮るとモチーフの存在感が出て迫力のある写真に仕上がったような気がする。今回の撮影旅行でいちばんよく撮れた一枚。
Panasonic Lumix DMC GH1 Kinoptik Tegea 絞りT2.8
Panasonic Lumix DMC GH1 Kinoptik Tegea 絞りT5.6
太陽を思いっきり入れてみたが、ゴーストは待ったく発生しなかった。それにコントラストの低下もあまりない。
Panasonic Lumix DMC GH1 Kinoptik Tegea 絞りT5.6
バックミラーに映った海
Panasonic Lumix DMC GH1 Kinoptik Tegea 絞りT2.3(F1.8)
日没時の千里浜。残念ながらきれいな夕焼けにはならなかった。
Panasonic Lumix DMC GH1 Kinoptik Tegea 絞りT2.3(F1.8)
すっかり日が沈んだ千里浜。海側から撮影。
日が沈んで薄暗くなった海でも、なんとか手持ちで撮影できるところが嬉しい。
*絞りの表記が「T」となっていますがこれはこのレンズの表記が「F」ではなく、「T」になっているためです。「T」は、実際の明るさを示す値で、F値よりも値が大きくなります。このレンズの場合、開放はT2.3ですがF値ではF1.8になります。