前回に続き、本郷界隈を散策した際に撮影した写真を掲載することにする。
さて今回のレンズは、Laak Anastigmat Cine-Polyxetar 1inch F1.3。このレンズHugo Meyer Kino Plasmatの兄弟分かもしれないと思っていた、どうやらまったく違うレンズのようだ。外観はよく似ているが、この時代のレンズはどれもよく似かよったデザインなので判断材料にはならない。
つい最近、念願のKino Plasmat 1inch F1.5を入手したが、同じ焦点距離ながらKino Plasmatの方がかなり小さい。これまで入手したレンズの中で最も小さいレンズであった。レンズを分解したわけではないので光学系は似ているのかもしれないが・・・。
さて、本郷の菊坂を下って行くと右側に梨本坂という坂がある。その坂を登って行くと、とてもレトロで風情がある「鳳明館」という旅館がある。まるで昭和30年代にタイムスリップしたような感覚を覚える。下の写真は、Laakで撮影したもの。
絞りは、F5.6まで絞ったと思う。
絞り開放(F1.3) こってりした色ノリで滲んだような描写。レトロなモチーフを撮るととてもいい雰囲気を醸し出してくれる。
絞り開放(F1.3)
絞り開放(F1.3)
逆光で撮るとかなりコントラストが低下してフレアっぽく、全体が霧でかすんだような写り。
上2枚とも絞り開放。
同じ場所で撮ったが、順光と逆光ではコントラストがかなり違ってくる。接写するとバックがグルグルするが、個人的には好きだ。
戦前のレンズは、このレンズが初体験だったが、これぞオールドレンズという写りに病みつきになりそうな気がする。