ケルンのレンズは、マクロ・スイーターの26mm、50mm、75mmそれに普通(マクロでない)のスイーターは、25mmのARとRX、それに50mmRX。広角では10mm(これはマクロの表示はなうが、マクロ・スイーターと同じモデルで最短撮影距離もかなり寄れるので実質はマクロ・スイーターと言ってもよいのでは)を使ったことがあるが、今回掲載する、16mmは初めて。
渋谷の夜を撮影してみたが、結構いい感じだった。写りは、25mmのスイーターRXとよく似ているが幾分シャープな感じがする。周辺も流れるが、これはARくらいの感じ(RXのほうが周辺の流れが大きい)。25mmで言うとRXとARの中間くらいの写りのようだ。
下の写真は、夜間、渋谷で撮影したもの。絞りは全て開放で撮影した。
開放だとちょっと甘い感じがする。
道路の脇にツツジが植えられていたので、夜間のネオンをバックに撮ってみた。点光源は、ラグビーボールのようになるが、この時代のレンズとしては、優秀な方だと思う。グルグルボケはでないようだ。
さすがに光源がまともに入るとゴーストがでてしまう。
ケラレている部分をトリミングすると、40mmくらいの画角になると思うが、感じとしては28mmと35mmの中間くらいのパースペクティブのような感じである。
絞り F1.8
上の花の写真は近所の花屋さんで撮影したものだが、ボケ味はうるさくなく、自然な感じだ。アンジェニューの15mmは、バックが細かいとリングボケのような感じになるのとは、対照的だ。
イメージサークルもアンジェニューより一回り大きめ。
上の写真は、等倍で切り出したもの。
描写は、RXタイプのレンズそのもので、ベルベットのような滑らかなディティールでピンが外れていくにしたがって輪郭をフレアで縁取ったような描写になる。これは、 ケルンのRXタイプのレンズに共通する写り。