Angenieux 15mm F1.3, 25mm F1.4, 25mm F0.95,
Zoom 17-68mm F2.2
アンジェニュー(Angenieux)のシネレンズ(Cマウント)の15mm F1.3 25mm F0.95、25mm F1.4、Zoom 17-68mm F2.2を撮り比べてみた。作例は、ノートリミングでそれぞれのレンズの開放値
Angenieux 17-68mm 17-68 F2.2 望遠端(68mm)で撮影
4本の中でいちばんやわらかい写りをしたのは意外にもいちばん焦点距離も短い15mm F1.3だった。広角なのでイメージサークルはマイクロフォーサーズでケラレてしまうが中心からサークルの境界線までの周辺減光は少なく、ブルぐるボケも見られない。一眼レフ用の35mm F2.5ととよく似た性格で、やわらかさ加減も似ている。
ピンがきているところのシャープさは、他の3本は同じくらいだが、25mm F1.4が少しシャープに見える。周辺減光も少なく、グルグルボケも出ていない。いちばんバランスが取れた写りのようだ。
Zoomと25mm F0.95は、周辺減光やグルグルボケが出ていて似かよった描写に思える。イメージサークルは広角端が15mmの単焦点と同じくらいで望遠端は25 F0.95と同じくらい。マイクロフォーサーズではケラレるが、F0.95との価格差を考えるとメリハリがある描写でF0.95と似ているのでお買い得かもしれない。ズームレンズだけど単焦点レンズに負けていない。
さて、下の写真はそれぞれのレンズのピンが来ているところの拡大画像
ノートリミングの画像では25mmF1.4が若干よく見えたが、拡大して見てみると、F0.95とF1.4の差はほとんどなく、もしかしたらF0.95のほうがシャープに解像しているようにも見える。
1段以上の差があるのに驚きに値する。もちろんF1.4まで絞ればこちらの方がシャープに解像しているのは言うまでもない。F0.95の魅力はこうしたシャープなところと甘い描写、周辺減光にグルグルボケといろいろ混在するところが艶っぽく、魅力的な描写になるかもしれないと思った。